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ゲイ 独走V!パウエルは無念リタイア


 「陸上セイコー・スーパー大会 」(30日・日産スタジアム)、冷たい雨と風の悪条件に苦しむ選手が続出し、男子二百メートルでは、百メートル世界記録保持者のアサファ・パウエル(24)=ジャマイカ=がレース中に左足を痛めて途中棄権する波乱があった。男子百メートルは、大阪世界陸上百メートルでパウエルを破ったタイソン・ゲイ(25)=米国=が優勝したが、10秒23の平凡なタイムだった。
 人類最速を争う2人が、再び日本で明暗を分けた。先に登場したパウエルは、グングン加速した矢先の約100メートル地点で力を抜いた。左太もも裏に肉離れの初期症状を感じてリタイア。今季最終戦を予想外の形で終えると、医務室に直行した。9日に百メートルの世界新を記録(9秒74)したばかりで、二百メートルも自己ベスト(19秒90)を狙える状態だったというだけに、まさかの負傷だった。
 一方、トリの百メートルに登場したゲイは、悪条件の中でもさすがの独走。百、二百、四百メートルリレーの3冠を制した大阪に続き、華麗な走りを披露した。ともに走った朝原らから祝福され、1カ月前と同様にスタンドの観客に手を振る姿は、落ち込むライバルと対照的だった。
 8月26日の大阪でゲイに敗れたパウエル。昨年のこの大会ではフライングで失格していることもあり、名誉ばん回への思いは強かった。アイシング治療を施した世界最速男は「去年は百メートルでダメだったので、今年は記録を残したかった。来年は必ず百、二百の両方でリベンジしたい」と無念のコメントを寄せた。ケガは約3週間で回復見込みで、来季は2月のオーストラリアの大会でスタート予定。打倒ゲイに加え、日本での勝利が目標に加わった。
 雨も寒さも克服し、日本の実績ではパウエルを突き放したゲイ。「シーズン最後なんで(パウエルと)一緒に走れればよかった。彼のように世界記録を出したい」と余裕の笑みを浮かべた。来年は北京五輪も待っている。2人のライバル物語はまだまだ続く。
(引用:ライブドアニュース)